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「七人の筆侍」問答
多くの疑問・質問に筆侍が答えています。(下に行くほど奥が深いです)




●なぜ“筆侍”なのか?(インタビューアー代表)
侍は刀を持ち真剣勝負する。
我々は筆を持ち真剣勝負するのです。


●なぜ第一回は“桃太郎”を取り上げたのか?(インタビューアー代表)
日本では知らない人がいないほどの有名な昔話を我々が表現することで、切り口の可能性を観る人に分かりやすくしたいという試み。


●どういった理由で七人が集まったのか?(インタビューアー代表)
共通点が多い同世代がどれだけ違う価値観を表現できるか、という試み。


●これからの活動は?(インタビューアー代表)
和(日本的なもの)を課題に、昨年の第一回目を皮切りに計12回の展覧会を開催予定している。


●第二回で“時代劇”を取り上げたのは?(インタビューアー代表)
我々、時代劇を観て育った昭和三十年代後半生まれ組。子供向けなら「赤胴鈴之助」「仮面の忍者赤影」「快傑ライオン丸」「変身忍者嵐」。大人向けなら「必殺シリーズ」「銭形平次」「水戸黄門」「桃太郎侍」「木枯らし紋次郎」「大岡越前」「江戸を斬る」「子連れ狼」「遠山の金さん」・・・。週に一度は目にしていた世代である。そして時を経て、脳裏に過ぎる時代劇のシーンの数々を『チャンバラ★セブン』と銘打って真剣勝負しようと思った訳である。


●『前・七人の桃太郎筆侍展』とは?(インタビューアー代表)
桃太郎伝説に縁のある岡山県犬島にて開催された「犬島アートフェスティバル」に我々も参加させていただいた。今は人の住んでいない古い民家に大判出力作品を展示した。


●第一回の『七人の桃太郎筆侍展』とは?(インタビューアー代表)
我々筆侍が集まりまず何をするかと打ち合わせを重ねた。その結果、十二年企画の第一回は「桃太郎」を取り上げようということで『七人の桃太郎筆侍』と決まった。語呂もよかったし、そんなのも好きである。


●『DESIGNMAI BERLIN 2003』に参加されたのは?(インタビューアー代表)
ドイツのベルリンで2週間の期間開催された市をあげてのデザインフェスティバルに我々「七人の筆侍」が参加を決めたのは、海外の挿絵師、あるいは芸術家たちとの交流を目的とするためである。どうです、なかなかそれっぽい回答でしょう。


●「七人の筆侍」ってクリエーター集団か?(インタビューアー代表)
一般の“クリエーター集団”ではありません。挿絵師集団なのです。そもそも“クリエーター”という言葉を使うことが好きではない。“イラストレーター”も敢えて「七人の筆侍」では“挿絵師”と呼んでいる。


●「七人の筆侍」全員既婚ですか?(大阪府・女子学生)
そういうプライベートなことにはお答えできない。もし本当に知りたければ、梅田のビックマン前で待ち合わせをしてお茶なんぞどうですか。


●「七人の筆侍」に会いたい!(大阪府・女子学生)
それは光栄です。しかし個人的に会うというのはアレなので、どうか勘弁して頂きたい。それでも会いたいと思われるならば、梅田のビックマン前で待ち合わせをしますか。


●「七人の筆侍」とお近づきになりたい!(大阪府・女子学生)
それはそれは。居酒屋でいいですか。それとも焼鳥屋で。ご馳走さんです。あっ、その前に梅田のビックマン前で待ち合わせを。


●「七人の筆侍」に興味あるんですがおいくらですか?(和歌山・OL)
おいくらって・・・。まずは電子書状で問い合わせてくだされ。


●ちょんまげなんですか?(東京・男子学生)
それは言えぬ。


●展覧会は帯刀・ちょんまげでの出席なのでしょうか?(大阪・色黒会社員)
貴殿が帯刀・ちょんまげで来るのは一向にかまわないが。いかがかな。ぜひ。


●自己満足ではないのか?(東京・50歳会社員)
もちろん自己満足じゃ。それ以外の何物でもない。悪いか?


●自分自身に酔ってるのではないか?(東京・50歳会社員)
いつでもぐでんぐでんに酔っぱらっておる。良いではないか。


●もう一度訊くが、本気なのか?(東京・50歳会社員)
無論、最初から本気汁。


●「七人の筆侍」はライブペインティングはしないのか?(大阪・男子学生)
ちまたでは「即興描き」などという芸当がもてはやされておるが、あんなものは子供だましじゃ。あらかじめ描く絵を自宅で練習して来てるくらいのもんじゃ。つまらん!
と偉そうに言っていたのじゃが……。うーむ、そうじゃな、あれはあれで、そのナニじゃ、それなりにホラ、何というか、案外にむずかしいものかもしれんのう。だから我々もひとつ挑んでみる価値があるのかもしれん。だが言っておく。素人やお子様は危険なのでけっして真似をしてはならんぞ!


●筆侍グッズとかありますか?どこで買えるんですかぁ?(吹田市 OL)
無い。最近はグッヅブームと云うんかな、展覧会場でもそういうモノをよく見かけるのぉ。しかしワシらは見ての通り雑貨商人では無く侍じゃ。そんなチマチマしとるモンを作る時間と労力があらば肝心の本作品をあと四〜五枚は描くのぉ。折角作品を観に来てくれとる客人に物を売りつけるとは失敬きわまりない事よのぉ。ムハハハ!


●筆侍展あと十年続くってマジ〜?(西区 ヴィジュアルクリエーター)
おう。それにしてもオヌシの職業は一体何なのだ?職業別電話帳でも見かけんが何かこうビジュビジュしとって気持ちの悪い響きじゃのぉ。ムハハハ!


●筆侍の皆さんもストリート系でやればかっこいいのになぁ。(門真市 高校生)
ストリイト?系?でやる?ってオヌシ日本語の文法が滅茶苦茶じゃのぉ。どうやら何かの系統の様じゃが其の者らは道端でしか活動をせぬのか?じゃが此の前屋根付きのギャラリーでストリイト系ちゅうのがグループ展をしとったのを拙者見かけたぞ。ありゃ何だったのか?はて?ま、よいよい!見逃してやろう。ムハハハ!


●挿絵師になるには?(神戸市 芸術系専門学校生)
拙者もどうやって挿絵業に着けたのかいまひとつ分からんのじゃが、ま、コツコツ細々とやっておった結果かのぉ。この不況下挿絵師志望者はまだ大勢おる様じゃがまずひとつ言えるのは会社とかを相手にせん事には挿絵の仕事は来んのぉ。道端を歩いとるギャルから「挿絵お願いします」ちゅうのはまず無いじゃろ。ムハハハ!自分勝手に描いたシュール画とか癒し画とか心の叫びみたいなんは挿絵とは違うからのぉ。まずは社会感覚と協調性を身につけることかのぉ。ムハハハ!ん?答えになっていない?そうかそうか、ムハハハハハハハハ!ムハハハハハハハ!


●イラストレーターの仕事場ってお洒落そう。めっちゃ憧れるし!(宝塚市 OL)
ムハハハハ! 世の人々が描いているイラストレーターと云う職の妄想、あれは全部出鱈目じゃ。そもそも真の創造者とは創造の事にしか興味なく実在の流行とかインテリヤとか服とかはどうでも良い人種なんじゃ。自分の仕事場に他の奴の創造物がある事自体我慢無らぬのに、自分の創造物を売ってる者がなぜ他人の創造物で部屋を構成せねばならんのじゃ?ムハハハハハ!


●七人の筆侍の構成を教えてください。(三重県 会社員)
いいだろう。まず一軍の定員は七名。その下には現在三百名程の二軍メンバーがおり現在奈良県山奥の挿絵道場で猛特訓を受けておる。カリキュラムは挿絵概論、ギャラ交渉および売り込み法指南、腹筋トレーニング、トレペの掛け方などおよそ七十項目じゃ。修行に耐えられなくなった脱走者もおる。どうだ恐くなったか?悪い事は言わん。やめた方が良いぞ。ムハハハハハ!おっと言い忘れてたが一軍メンバーになると胸にエンブレムの付いた揃いの赤いブレザーが与えられるぞ。えっダサい?....そうか。


●筆侍の次回のテーマは?(千葉・男子学生)
ウム良い質問である。こうしよう。皆それぞれ筆侍に斬ってほしいテーマを掲示板に書き込んではどうか?七人が『おおこれは!』と納得した意見は遠からず採用されるかもである。


●本当は何も考えてないんじゃないですか?(神戸・男子高校生)
チンッ(鯉口を切る音)


●筆侍の敵は?(南河内・男子小学生)
敵は我に有りである。


●筆侍のフィギュアが発売されると聞きましたがホント?(秋葉原・男子大学浪人生)
欲しいか?わしはいらんぞ。


●筆侍のリーダーは誰なのですか?(東京・男子米留学生)
今、病魔と戦っている『いかりや長介』でないことは確かである。


●筆侍の意味がよく解りません。(奈良・女子中学生)
考えるのではない感じるのじゃ。


●一度、集会に参加させて欲しいのですが・・・。(富田林・男子学生)
おぬしは男であるか?男根あるもの断固お断りである。


●筆侍は本当に7人だけですか?隠れ侍とかはいないのですか?
 気になって夜も眠れません……。
(京都 デザイン会社勤務)
隠れ侍などはおらぬ。筆侍は七人じゃ。ただパートタイマーで募集することがあるやもしれん。日頃から新聞の求人広告はチェックするべし。


●拙者の隠れ家から七人の筆侍の隠れ家に瞬間移動できる忍術「隣区(りんく)」を
 使いたいのですが?
(京都 デザイン会社勤務)
なかなかの心がけである。その忍術ゆるす!みなも忍術を使える者はどんどんやるがよい。


●換気扇のフィルターは大丈夫ですか?(東大阪・訪問販売会社員)
なにを言うておる?大丈夫じゃ。いらん!


●今、金がいいですよ。興味ありませんか?(京都・先物取引勧誘会社員)
興味なし!なんべんも電話してくるな!しまいには斬り捨てるぞ!


●この携帯、最近発売された最新機種なんですよ。(大阪・コピーライター)
興味なし!最新機種だからなんだというのだ!くだらん・・・。


●挿絵の連載の話なんですが。(東京・有名出版社)
興味あり!もうありありですわ!わっはっはっは!細かいお話はそこらへんで一杯やりながら。


●ご注文は以上でよろしかったでしょうか?(東京・レストランアルバイト)
“よろしかったでしょうか”ではないだろう、娘さん。いいか?これからちゃんとした日本語を使いなさい。


●ご注文の方、繰り返させていただきます。(東京・レストランアルバイト)
あ〜〜もう繰り返さんでもよろしいっ。それよりこのおしぼりが臭いので替えてくれぬか。うん?いつの間にか拙者は食事処におるのか?


●ご注文の方、繰り返していただきます。(東京・レストランアルバイト)
せ、拙者が繰り返すのかっ!?


●最近の挿絵界についてひとこと。(東京・某出版社)
あーつまらん。


●挿絵師を目指す若者にひとこと。(東京・某出版社)
いつでもかかって来なさい。


●「七人の筆侍」をしていて儲かるのか?(東京・50歳会社員)
儲かるとか儲からないとか、そんなことで我々が活動しているわけではない!実際のところ、儲かると助かるんだが・・・。


●「七人の筆侍」ってイケテルと思うのか?(東京・50歳会社員)
もちろん。我々は時代に敏感であることを心がけておる。いま“がんぐろ”というのが流行っておるのを知っておるぞ。違うのか?


●「七人の筆侍」ってサイテー。(東京・女子学生)
あっ、それを言うたな・・・!!


●本当に12年するのか?(東京・50歳会社員)
・・・・・たぶん。





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